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谷崎潤一郎

  • Posted by: cuocovu
  • 2012-02-25 Sat 05:51:27
およそ二十年ぶりに、谷崎の「文章読本」を開いてみました。
いちいち仰ることが当意で、それが面倒で、二十歳の頃は完読能いませんでしたが、
たとえば、7pに、
―返す返すも言語は万能ではないこと、その働きは不自由であり、時には有害なものであることを、忘れてはならないのであります。
と、
色欲と気品を、練達の文章で物したお方が述べておられる。


これは、あるいは料理においても、だなとベッドで日本酒をやりながら、不思議ではありませんでした。
一月末あたりのことです(甚だなる更新遅れ、お詫び申し上げぽよ)

牡蠣が苦手だ、と仰る方に牡蠣をお出しするのは余程の信頼関係ありきです。
牡蠣のお好きな方に、これまで食べてきた牡蠣の官能の記憶を、興過ぎずなめらかになぞっていただく、
叶うことなら、それを凌駕する口中の幸せを堪能していただきたい、
のが、料理人の栄えある下心かと。

万能ではない、ちょっと不自由、文化経験蓄積のちがう体質五感によっては、時には不味いもの。
でも十年後にその香りに昇天し、その滋味に舌鼓を打っていたりするのですよね、若人は。


とりとめがないのでこのへんで。




文章読本 (中公文庫)文章読本 (中公文庫)
(1996/02/18)
谷崎 潤一郎

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この表紙と帯はバランスもわるい、いやらしい且つ中途半端。
手元にある昭和の古本は、銀を帯びた鈍い蒼色の地で、帯なし。
誰に見せるでなく、気の向いたとき、居間の揺り椅子や公園のベンチで、
老婦人が衿につけているブローチのような風合いが装丁でした。


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